「なんでこの土地、こんなに安いんですか?」
土地をご案内していると、ときどきそう聞かれます。
今日はその答えにもつながる、僕がすべてのお客様に必ずやっていただいている「土地勉強」というお話をします。
すべてのお客様に「悪い土地」を見てもらう理由
僕は、これから家を探すお客様には、まず「土地勉強ツアー」にご案内しています。
中身は単純で、実際にデメリットのある土地を、いくつも一緒に見て回るだけです。
いい土地を先に見てもらうのではなく、あえて買ってはいけない土地から見てもらうようにしています。
目的は、お客様自身が「これは避けたほうがいい土地だ」と、自分の目で見極められるようになることです。
僕はお客様に騙されてほしくない、将来後悔してほしくないと思っています。
情報が多すぎる時代だからこそ、ネットの情報や誰かの意見に振り回されず、自分で判断できることが、結局は一番の近道になります。
百聞は一見如かず。
回り道に見えて、実はこれが一番の近道です。
また悪い土地を知っておくと、本当にいい土地に出会ったときの「これはいい」という納得感がまるで違ってきます。
住んでからの満足感も全然違います。
家を見るより先に、土地を勉強する
土地勉強は、家を見るより先に行きます。
理由はシンプルで、家の間取りやデザインに気持ちが先に向いてしまうと、そのぶん土地に回せる予算の感覚が狂ってしまうからです。
土地に対する目が育っていない状態で家探しを始めると、家の方ばかりに予算が向いてしまいます。その結果、しわ寄せは土地や生活にいきます。
広さや立地を妥協したり、生活費を圧迫するようなローンを組まなければいけなくなることも少なくありません。
「目からうろこだった」あるお客様の話
以前、土地勉強ツアーでいつも案内しているコースを回っていたときのことです。
そのうちの一つの土地が、たまたまそのお客様がすでに検討していた土地でした。
一見すると道路とフラットな土地でした。
でも裏側に回ると、実は高低差があり、擁壁で土を留めている造りでした。
しかもその擁壁はそのままの強度では建築ができません。
建築できる強度まで補強しようとすると、別途1000万円ほどかかるものでした。
そのことをお伝えすると、「金額だけ見て買わなくてよかった。かっぴーさん、ありがとうございます!」と、本当に目からうろこが落ちたような表情をされていました。
安い土地には、安いなりの理由がある
「安くていい土地」は、基本的に存在しません。
安いのには理由があり、高いのにも理由があります。
ただ、これは「安い土地はダメ」という話ではないです。
そのデメリットを許容できるなら、むしろお得な買い物になることもあります。
大事なのはそのデメリットを知った上で選ぶかどうかです。
土地勉強でお客様に身につけてもらいたいのは、この「知った上で選ぶ力」です。
次回も、現場からの「ないしょ話」をお届けします。

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